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スライドシェアの紹介と感想【毎日更新】

【番外編】知的資本論 すべての企業がデザイナー集団になる未来

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昨日に引き続きデザインについて。

素敵な本を見つけたので今日はスライドではなく本を読みました。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役社長 兼 CEO

増田宗昭さんの『知的資本論』です。

 

内容としては

・これからのイノベーションを起こす会社が持つべき資本は「財務資本」ではなく「知的資本」

・知的資本とは社員それぞれが持っている知識や経験。

・知的資本を持つ会社では、知的資本を保持している社員それぞれが資本家。

・これからの時代で価値を生み出していきたいのなら、知的資本の資本家になるべき。

・ただ言われたことを実行するのではなく、どんな仕事にもデザイン的視点を取り入れるべき。

ということを、増田さんがTSUTAYAを作り、Tカードを作り、蔦屋書店を作った経緯と共に語られています。

単純に物語として面白く、デザインの必要性が語られていて、すらすら読めてしまいました。

 

私の感想としては、大きく二つで、①デザイン思考はもう新しくない②知的資本家になるにはどうしたらいいだろうか

ということが挙げられます。

 

①について

これは2014年の本だし、私が新しいと思っていたデザイン的思考の重要性は、ビジネスの世界ではもはや新しくないのだということです。

ものがあればよかった時代→ものを便利に買えればよかった時代→ものではなくことを求める時代

と変化が起こってきたことは言い方を変えて様々なところで言われていることですが、

その時代に完全に入った今は、その発想を手に入れるだけではもう古く、それを使える人材にならなければ成功などできないのだと思いました。

時代の変化のペース的には、ものではなくことを求める時代はあと10年は続きそうです。今はその考え方を手にいれ、高い水準でアウトプットにすることが求められるでしょうが、またこれから起こりうるであろう変化を掴まなければいけないとも感じました。

 

②について

知的資本を持ちましょう、と言われても、何か熱心になれるような

研究対象が見つかっていない身としては、どうすれば良いのかという疑問が浮かんできました。

これは自分のことを知ることと、社会を知ること、2つの知見が深まらないと解決できない、すごくプライベートな疑問です。しかし深めていきたいと思っています。